PANTONEカラーの検索方法・CMYK(RGB)からの変換方法まとめ
プリントの注文やグッズ製作のデータ作成をする時に「色はPANTONEで指定して下さい」と言われることが多いと思います。
普段デザイン作業をするのはCMYKやRGBカラーで行っていると、「PANTONEって何?」という方も少なくないのではないでしょうか。
こちらの記事では、PANTONEカラーの色番号の調べ方や、CMYK(RGB)カラーからPANTONEカラーに変換する方法をご紹介します。
この記事の目次
そもそもPANTONEカラーとは?
PANTONEカラーは、アメリカのPantone社が開発した世界共通の色見本です。
海外の工場へ発注する場合にも色ブレが生じないので、印刷からアパレル、工業製品などまで幅広い分野の色指定で使われています。
国内工場ではDICカラーが使われる場合もあるので、発注先に事前確認をした方が良いです。
PANTONEカラーの調べ方1:色見本帳を使って検索する
紙の見本帳を俯瞰で見ながら色を検討することができるので、複数人で検討する時でも便利な方法です。
PANTONEの色見本帳は誰でも購入することが可能で、PANTONEの公式ストアの他、Amazonなどでも購入することができます。
PANTONEの色見本帳を使うのが一番確実な方法ですが、安い物ではないので使用頻度が少ない場合は躊躇してしまうかもしれません。
PANTONEカラーの調べ方2:PANTONEアプリ(無料プランあり)を使って検索する
色見本帳を買うのはハードルが高いと感じる方には、PANTONE公式からリリースされている「Pantone Connect」という無料アプリを使用する方法もあります。
有料プランにアップグレードすると、写真や画像から色を抽出したいもできますが、色を検索するだけならば無料版で十分です。
Pantone Connectのダウンロード先
CMYKからPANTONEカラーに変換する方法1:Adobe Illustratorを使う
入稿データ作成に使うことが多いAdobe Illustrator上で、CMYKやRGBからPANTONEカラーに変換することができます(PhotoshopでもPANTONEカラーに変換する方法もあります)
PANTONEカラーの中から近しい色を自動で選んでくれるので、色見本と照らし合わせながら探す手間が減ります。
Adobe Illustratorを使った変換方法
色を変換するオブジェクトを選択し、メニューバーの「編集」から「カラーを編集」>「オブジェクトを再配色」を選択します。
ウインドウが開くので「カラーライブ」をクリックします。
「カラーブック」から「PANTONE+ CMYK Coated」を選択します。
その後、ウインドウを閉じます。
「カラーパレット」を見ると変換されたPANTONEカラーの色番号が表示されています。
カラーパレットが開かれていない場合は、メニューバーの「ウインドウ」から「カラー」を選択すると表示されます。
CMYKからPANTONEカラーに変換する方法2:変換サイトを使う
この方法が一番手軽な方法かと思います。
使い方はとても簡単で、CMYKそれぞれの数値を入力して「Pantone CMYK 変換」ボタンをクリックすると、指定した色に近いPANTONEカラーを提案してくれます。
PANTONE CMYK変換ツールはこちら
その他にもRGBカラーから変換するツールやHEX(16進数)から変換するツールもあります。
まとめ
ここまでに4つの方法をご紹介しましたが、どの方法でなければならないというのはありませんので、自分のやりやすい方法を見つけておくのが大事だと思います。
わからないことや不安なことは発注先の会社に聞いてみて、確実なデザインデータ作成を行うのが良いと思います。